安心して診療をうけていただけるよう感染症予防を行っております。詳しくは、新型コロナウイルス感染症への対応をご確認ください。

腰の悩み
安心して診療をうけていただけるよう感染症予防を行っております。詳しくは、新型コロナウイルス感染症への対応をご確認ください。
ぎっくり腰はどんなに気を付けていても、腰に負担のある作業やくしゃみなどほんの些細なきっかけでおこります。経験者はだれでも二度と繰り返したくないと思いますが、実際には二度、三度と繰り返す人や慢性的に腰痛になる人も多くいます。ぎっくり腰がきっかけで腰痛持ちにならないようぎっくり腰になった場合はきちんと対処しましょう。
ぎっくり腰は正式には「急性腰痛」と呼ばれます。急激に発症し動けなくなるような腰痛を指します。そのメカニズムははっきりしていませんが、何の前触れもなく突然起こるのでヨーロッパでは「魔女の一撃」と言われています。重いものを持ち上げたときに起こりやすいというイメージがありますが、日常の些細な動作でだれにでも起こりうるものです。重い荷物を運んだりする活発な若者に多いイメージがありますが若い年代から高齢者まで誰にでもおこる可能性がります。
ぎっくり腰が治るまでの期間は重症度によって異なりますがだいたい2~3日で徐々に炎症がおさまり動けるようになるようです。ぎっくり腰になったあとの対処によって治るまでの期間もかわってきますのでできれば早い段階で整形外科や専門家に診てもらうことをお勧めします。
ぎっくり腰の対処法は時期によって異なります。それぞれの段階でどのように対処しておくとよいか知っておくと安心です。
ぎっくり腰は筋肉や筋膜の損傷なのでまずは動かないことが大切です。揺らしたり、ねじったりすると痛みが増すので注意です。特に痛みが強い場合には腰に負担がかからないような楽な姿勢をとります。具体的な姿勢は、膝を軽く曲げて横になる姿勢です。手順はまず、手で腰を支えながゆっくりとしゃがみ、横たわります。その際、腰を伸ばすと悪化するので膝は軽く曲げくの字になるようにします。直後の炎症がひどい場合は冷やし、落ち着いたら温めます。
以前はぎっくり腰になったら安静にすることが大切だと言われていましたが最近ではずっと動かさないことで背中の筋肉が衰え、回復が遅れるのではないかということがいわれているため、発症後2~3日たち痛みが落ち着いたら可能な限り動かすようにしたほうが良いようです。その際、コルセットなどがあるといいでしょう。そのかわり筋肉が衰えないように2~3週間で外しましょう。
ぎっくり腰から1~2週間たって痛みが強くなったりしびれがある場合は受診することをおすすめします。もちろん痛みがひどすぎて我慢できないなど状況によって発症直後や2~3日後に受診したほうがいい場合もありますのでご自身の状況にあわせて対処してください。
ぎっくり腰が治って安心していると、再発したり慢性の腰痛になったりすることもあります。日頃からぎっくり腰にならないように意識した生活を送りましょう。特に中高年は加齢や運動不足のために腰を支える筋肉が弱くなります。また加齢にともない骨量が減り腰椎の変形が進んもこともぎっくり腰の再発や慢性化につながることがあります。予防としては腰を支えるための筋力アップする運動やストレッチ、ウォーキングなど無理のない運動をするのがおすすめです。激しい運動で負担をかける必要はありません。具体的な運動が知りたい方は院長までお気軽におたずねください。大事なことを無理をせずリラックスして自分のペースで運動を行うということです。また、日常の動作にも注意しましょう。物を持ち上げたり拾ったいるするときは必ず膝を曲げるようにします。いすに座る際は深く腰掛け、1時間に1度は立ち上がったりして血流をよくしましょう。
ぎっくり腰になっても決してあわてずに上記のように対処することで早く回復することができます。ぎっくり腰になって心配なことがありましたらお気軽にたなか治療院までお問合せください。